歌はサイコロのようなものと思う

 健太です。

 題名の、「歌はサイコロのようなもの」とは、教え方のことです。


 ピアノでも声楽でも、先生が変われば教え方も変わります。特に声楽の先生の方がその傾向が強いのではないでしょうか。歌を歌う際は体の色々なところが働きますので、どうしても人によって着眼点が異なる訳です。「お腹を使いなさい」、「脳天から声を出すイメージで歌いなさい」、「腰で息をするイメージで…」等々,皆言うことが違います。なので先生が変わったとき、非常に混乱したという人もいると思います。


 学生時代は「着眼点が違う発声法は全て違う発声法」だと考えていましたが、いつからかそうは思わなくなりました。「口、喉、胸に余計な力を入れず、息を流して滑らかで伸びやかな声で歌う」という理想が同じなら、着眼点が違うだけで、ほとんど同じ発声法なのではないかと思うようになりました。このことはまだ私自身の中で十分に検証しきれていないので、憶測に過ぎませんが、そんな気がしています。

 つまり、同じサイコロを1の面から見て教える先生もいれば、6の面から見て教える先生もいる、でも結局は同じサイコロのことを説明しているのではないかと思うのです。


 今後の研鑽により明らかにしていこうと思っています。