声を出すことと健康

 健太です。

 声を出すことや息を使うことは健康に良いと言われています。何故なのか、東洋医学の理論を使って考えてみましょう。


 東洋医学には「気」という発想があります。簡単に言うと、目には見えない生命エネルギーのことです。「氣」と書いた方がよりそれらしい雰囲気が出るでしょうか。人体にはこの「氣」が流れているのですが、嫌なことがあったりしてストレスが溜まると、氣の流れが悪くなります。より具体的に言うと、上の方にある氣がみぞおち付近から下に降りて行かなくなります。この状態のことを「氣滞」と言い、頭痛や胃の痛み、喉のがつかえて苦しい感じ等、様々な症状を引き起こします。行き所の無くなった氣が問題を起こす訳です。


 この上半身に詰まってしまった氣を吐き出す作用を持つのが、声を出すことや息を使うことなのです。歌を歌うこと、笛を吹くこと、腹式呼吸をすることなどは全て「邪気」を吐き出す作用があります。もっと言うと単に絶叫するだけでも邪気を吐き出すことはできますし、溜め息を吐くことでも人は邪気を吐き出しています。でもどうせなら楽しくやりたいところです。

 歌を歌って邪気を吐き出し、ストレスを発散してみませんか?